
偽鼠径ヘルニアまたは鼠径間質ヘルニア・会陰ヘルニア・大腿(輪)ヘルニア
偽鼠径ヘルニアまたは鼠径間質ヘルニア(inguinal interstitial hernia) ヘルニア嚢が深鼠径輪あるいはその付近より、鼠...
偽鼠径ヘルニアまたは鼠径間質ヘルニア(inguinal interstitial hernia) ヘルニア嚢が深鼠径輪あるいはその付近より、鼠...
陰嚢ヘルニア(scrotal hernia, orchiocele) 馬、豚に発生し、犬にもまれにおこる。雄畜に発生する。 鼠径ヘル...
鼠径ヘルニア(inguinal hernia, bubonocele) 雄畜の鼠径ヘルニア:馬、豚に発し、犬、反芻獣には少ない。子馬にも発生す...
臍ヘルニア(umbilical hernia, omphalocele) 馬、牛、豚、犬、猫に生後まもなく発生することが多い。分娩時またはその...
腹壁ヘルニア(ventral hernia) 原因:馬、牛、豚に多い腹壁ヘルニアは、種々の外傷(衝突、蹴傷、墜落、角突など)によって腹筋が挫傷...
症状 一般的な症状:腫瘤は非炎症性、無痛、柔軟で弾力性と圧縮性がある。容積がときどき変化し、また還納が可能です。一般にヘルニア門が触知される。...
定義および分類 一般にヘルニアとは、体壁の天然孔あるいは異常孔から腹部臓器、組織またはその一部が壁側腹膜を被ったまま、腹腔外に逸脱して、皮下に...
脂肪壊死(fat necrosis) 肥育牛に多発する。直腸・結腸の腸管壁に多く、肝臓、膵臓、大網膜にも発生します。それらの周囲に壊死した脂肪...
腹膜炎(peritonitis) 腹膜は、種々の刺激を受け、吸収・滲出・癒着の機能が異常に亢進すれば腹膜炎となります。 腹膜炎は各種...
解剖と生理について 腹膜には壁側腹膜peritoneum parietaleと臓側腹膜peritoneum visceraleとがあります。壁...
腹壁の恥骨部regio pubicaの後位にあって、肛門と外生殖器との間を会陰という。雄畜では陰嚢と肛門との間、雌畜では肛門と陰門背縁との間に相当する。...
皮下鼠径輪または浅鼠径輪anulus inguinalis superficialisは外腹斜筋の腱膜内にある裂隙で、ここから腹腔に向かって管状の鼠径管...
臍炎(omphalitis) 臍およびその付近の組織に発生する炎症で、初生畜の臍帯断裂後にしばしばみられ、牛馬に多発します。 原因:...
解剖と生理 分娩前:胎児胎盤fetal placentaと臍輪umbilical apertureは臍帯umbilical cordによって結...
挫創(contusion) 腹壁に挫傷が生ずると、び慢性の皮下出血または皮下血腫が形成される。時には二次的に感染して膿瘍となる。また同時に腹筋...
胸骨をはさむ左右最後肋骨(季肋骨)、腰椎横突起および大腿付着部に囲まれた広い体壁の部を腹壁といいます。腹壁は前腹部(左および右下肋部、剣状突起部)、中腹...
膵臓は、消化腺のうちで、肝臓に次ぐ大きな分葉状の長い腺体です。家畜によってさまざまの形態を示す。馬では3葉に分かれ、大膵管と副膵管を出して十二指腸に開口...
脾の損傷(injuries of the spleen) 脾臓は組織が柔らかく血液に富み、とくに腫大している場合には、刺創、射創、打撲、蹴傷、...
胆嚢および胆管の疾患(Diseases of the Gallbladder and Bile Duct) 家畜における胆嚢および胆管の疾患と...
肝膿瘍(abscesses of the liver) 肝膿瘍は牛でよく見られる。尖鋭な嚥下異物が肝臓に刺入して、創傷性肝炎がおこりますが、こ...
肝臓は体のなかで最大の腺体で、前腹部に位置し、腺体の大部分が体軸の右側に偏位している。前面は横隔膜と接触するので、横隔面と呼び、後面は胃の前位、すなわち...
直腸につづく消化管の末端部であって、直腸粘膜-肛門直腸線linea anorectalis - 肛門粘膜 - 肛門皮線linea anocutanea(...
直腸憩室(diverticulum of the rectum) 直腸憩室は直腸が部分的に拡張したもので、犬に発生し、稀れに馬にもみられる。慢...
円盤結腸の捻転(torsion of the spiral colon) まれに牛に発生する。腸閉塞の一つです。円盤結腸が回盲結口の近くで捻転...
腟よりの損傷 分娩時に、胎児の一部によって直腸壁に穿孔がおこることがある。この場合、多くは直腸腟瘻rectovaginal fistulaが形...
腸の損傷 腸の損傷を大別すると、腹壁損傷による損傷、腸管内容・異物による損傷、肛門およびその周辺よりの損傷、腟よりの損傷、手術による損傷、が主...
腸閉塞の診断 腸閉塞の診断には腹痛、嘔吐、腹部膨満、排糞減少ないし停止、粘液あるいは血便の排出、食欲減退または廃絶などの臨床症状、直腸検査所見...
閉塞に伴う諸種の変化は、ほぼ機械的腸閉塞と同様です。 ただ閉塞の原因が腸管の痙攣または麻痺によるものであって、機械的腸閉塞にも部分的には合併す...
羊 癒着による単純性閉塞、あるいは重積が結節虫Oesophagostomum columbianumの寄生、あるいは長期の輸送によって発生しま...
腸閉塞はイレウスileus、腸不通症ともいう。腸管内容の通過が障害された状態であって、内容通過が完全に阻止されたものと、内容通過が一部は可能なものとに分...
検査法 腸疾患診断のための検査の着眼点は、腹痛、炎症、内容の通過障害、消化吸収障害などの有無です。そのため、次の諸検査を行います。 ...
胃(反芻獣では第四胃)から後送された内容を、腸では、さらに各種の消化液および腸内微生物の作用、さらには腸管運動による攪拌によって消化し、それを吸収する。...
第四胃潰瘍(abomasal ulcer) 第四胃潰瘍の大多数は、傷害を受けた粘膜の自己消化による消化性潰瘍であり、一方、経過中に炎症性~壊疽...
第四胃拡張 左方または右方への変位を伴わない第四胃の病的な拡張状態で、これには第四胃の食滞を伴う場合と伴わない場合とがあり、3型が区別される。...
第四胃右方変位および捻転 左方変位と同様、主として乳牛に発生するが、左方変位にくらべると肉用牛や子牛における発生がかならずしも珍しくない。 ...
第四胃の疾患には、食滞、拡張、左方変位、右方変位、捻転、潰瘍、胃炎などがあり、また消化不良やアトニーの状態となることもあるが、これらの相互関係、発病機序...