有機燐製剤 ~ メチルパラチオン Methylparathion

メチルパラチオンの性状 dimethyl-p, nitrophenyl-thiophosphateであり、パラチオンのエチル基がメチル基に代わ...

有機燐化合物系殺虫剤

有機燐化合物系殺虫剤 有機燐製剤は最近現れたもので、その端緒はドイツバイエル会社Lever kusen研究所のG.SCHRADER氏が共同研究...

その他の有機塩素剤 ~ トキサフェン・メトキシクロール・DDD・D-D

トキサフェン トキサフェン Toxaphene Octachloro-campheneの分子式はC₁₀H₁₀Cl₈でクロールデンと類似した性質...

その他の有機塩素剤 ~ ヘプタクロール・クロールデン

ヘプタクロール Heptachlor 1949年にアメリカで生産され、本邦では昭和31年以来使用されています。 性状 科学...

アルドリン・ディールドリン・エンドリン ~ 剖検・血液検査・療法

剖検 甚急性の経過をとつたものでは、消化器系を初め心、腎、肝、脾などには特別の変化を認めませんが、血液の凝固不全と汚紫色があり、また脳の充血、...

アルドリン・ディールドリン・エンドリン ~ 症状

症状 (1)山羊で中毒が軽く回復する場合は、内服後凡そ120分で食欲の減退、瞳孔稍々縮小、4肢の強拘、呼吸の促拍、鼻端の攣縮に続いて1分間に1...

アルドリン・ディールドリン・エンドリン ~ 原因

本剤中、本邦において実際に使用したのは昭和30年春からで、家畜の自然中毒では苗代にエンドリン乳剤を使用し、その余り苗を乳牛に給与して中毒したものあるいは...

アルドリン・ディールドリン・エンドリン ~ 種類・性状・殺虫力・毒性

イネ二化メイ虫の特効薬とされたパラチオン剤も、人畜に対する危険が甚しく、この弊害を除き且つ効果の変る目的で種々の薬剤が発見され、1949年以来米国シェル...

DDT・BHC ~ 剖見・療法

和牛のBHC中毒の剖見 和牛のBHC中毒の剖見は次の通りです。 体表淋巴腺の腫大、水腫。皮下織は黄色を呈し黄疸が著しい。 ...

DDT・BHC ~ 中毒例

a)馬 5才 牝 午前7時頃外寄生虫の駆除に松毛虫駆除用3%粉剤(強力)を厩舎内に撒布し、また、皮膚にも相当量を撒布する。 約3時間...

BHC Benzene-hexachlorideまたはHexa-chlorocyclohexane(Cammexane,666)

BHCも亦すでに1825年ファラデー氏によつて結晶が造られましたが、殺虫力を認められたのは1942年イギリスの化学工業会の試験が導火線でした。 ...

DDT・BHC ~ 中毒の症状

中毒の症状 家畜中毒に対する詳細の実験は少いが、多くの報告や、治験例を綜合すると次の通りです。 すなわち、DDT、BHCは家畜に対し...

DDT・BHC ~ 中毒の原因

中毒の原因 DDTやBHCは人畜に対して毒性は弱いといわれますが、これは農薬として使用する濃度という条件であつて、過量の場合や薬剤の状態によっ...

有機塩素剤 ~ DDT・性状

有機塩素剤・DDT (1)DDT. Dichloro-diphenyl-trichloroethaneまたは2,2bis(p-chloro-p...

BHCの毒性と殺虫力

BHCの毒性と殺虫力 BHCは接触毒を建前としますが、分解もある程度困難なため、消化器毒としても働くことはDDTと同じです。しかし、更に揮発性...

BHC製剤の種類 ~ 溶液・粉剤・水和剤・乳剤・リンデン・除虫菊乳剤・デリス乳剤

(a)BHC溶液 無色透明の液体で、ベンゾール臭があり、水には溶けない。 有効成分はγ-BHCで1%含まれています。主として貯穀害虫...

DDT製剤の種類 ~ 溶液・粉剤・水和剤・乳剤・袋用防除剤・除虫菊混合剤

(a)DDT溶液 石油、キシロール、アセトンなどの有機溶剤にDDTを溶解させたもので、普通5%石油溶液が用いられます。 本剤は主とし...

農業薬剤による家畜中毒の原因

(1)薬剤の撒布された田畑の作物、畦畔草などを給与した場合。 パラチオン、石灰窒素 (2)薬剤の撒布時、附近または風下の畜舎、鶏舎に...

新農業薬剤による中毒について

従来農業薬剤による家畜の被害は砒素、水銀、銅、鉛などの重金属系のものが多かったのですが、終戦を境として種々の新剤が現れ、それに伴って家畜の中毒も増加して...

マンガン Mn ~ 症状

マンガンは褐石MnO₂として天然に産し二価化合物としては酸化第一マンガンMnO、硫酸第一マンガンMeSO₄・5H₂O(またはMnSO₄・7H₂O)塩化第...

クロム Cr ~ 症状

クロム化合物は三価および六価のものが主で、中毒と関係あるものは次の六価化合物です。 (a)クロム酸カリウム K₂CrO₄ クロム...

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