ヘルニアはラテン語で 「脱出」を意味し、広くは様々な原因で周りの組織の圧迫に耐えられなくなった臓器が、組織の柔らかいところから飛び出してしまうことです。
つまり、臓器が本来あるべき場所から逸脱した状態をいいます。
ヘルニアは生じた部位によって名称が付けられ、部位 + ヘルニアという呼び方をしています。馬の消化器系で腹壁ヘルニアは、腹壁の開口部や非薄な部分を通って腸管の一部が突出することで起こり、鼠径(そけい)ヘルニアは、腸が腹筋の圧力に耐えかねて、鼠径部の薄い膜を突き破って脱出することにより起きます。
他には、臍帯部に生じる臍(さい)ヘルニア、横隔膜ヘルニア、ウィンスロー孔 (別名は 「網嚢孔」といい、肝十二指腸間膜の後方にある 「網嚢」という腹腔内のポケットの入り日のことです。)ヘルニアなどが発生します。
脱出した腸管などが脱出孔で締め付けられた状態を嵌頓(かんとん)ヘルニアといいます。さらに、締め付けられた状態が長時間にわたり、血流が絶たれて絞扼(こうやく)した状態で6時間を経過すると、脱出した部分の組織が壊死に陥ることがあります。
腸壁が壊死すると腸が破裂し、腹膜炎を発症し、ショックに陥ることがあります。
症状
●腹腔に沿った目に見える膨らみや腫れ
●疝痛
診断
●病歴
●臨床兆候
●身体診察
●超音波検査
治療
※手術
予後
●絞扼が起こる数時間前にヘルニアの整復および修復を行えば、予後は良好です。

