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骨炎(ostitis) ~ 家畜には種々の骨炎が発生します

骨炎 骨の疾患

 
 

骨炎について

 
 
家畜には、種々の骨炎が発生します。
 
 
はじめから慢性にくることもあり、急性病巣から慢性に転化することもありますが、多くは骨を被う軟部組織の損傷、あるいは炎症から発生します。
 
 
壊死桿菌Fusobacterium necrophorumによる牛の腐蹄病foot rot、壊死性口内炎necrotic stomatitis、豚の牛鼻症bull nose、中耳炎otitis media、副鼻洞paranasal sinusの感染、一次性または二次性の歯根膜炎periodontitisを伴う歯牙疾患、複雑骨折、関節の炎症の骨への波及(たとえば感染性多発関節炎infective polyarthritis)、粘液嚢炎の骨への波及(たとえば馬の項瘻poll evil、鬐甲瘻fistulous withers)はそのよい例です。
 
 
また初生動物の臍帯感染から血行性に転移hematogenous metastasisして長管骨の骨炎を発することがあります。
 
 
血行性の転移巣は骨幹端の髄腔にはじまり、典型的な骨髄炎の像を呈します。これが時には、さらに骨膜下にひろがって骨の壊死、腐骨形成をきたし、あるいは関節嚢を穿通して化膿性の関節炎をおこします。
 
 
また幼若動物では、骨端軟骨帯が菌の浸透を防いでいますが、成熟動物では、この抵抗がないため、菌が骨端から関節軟骨を破壊して、化膿性関節炎をおこすに至る(牛)。
 
 
この時の原発巣は肺、創傷性第二胃腹膜炎などですが、原因菌はCorynebacterium pyogenesであることが多い。
 
 
なお、この菌は椎骨にも血行性に転移して骨髄炎をおこす(若牛、豚、子羊)。

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