大腸炎は、馬の大腸の炎症を伴う急性かつ致死率の高い疾患です。
大腸のサイズが大きいため、馬にとって大腸炎は深刻な病気です。大腸炎の発症に関与する2つの主要な感染因子は、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)とサルモネラ(Salmonella)です。
また、ウェルシュ菌(クロストリジウム・パーフリンジェンス:C.perfringens)も大腸炎の馬の大腸で頻繁に発見されることから、関与していると考えられていますが、その具体的な関与は不明です。
大腸炎を発症する原因には、感染性のものと非感染性のものとがあります。
非感染性の原因としては、寄生虫、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)や抗菌剤の使用、アルファルファ乾草(干し草)に含まれるはんみょう類の昆虫(ツチハンミョウ)の摂取、様々な種類の有毒植物の摂取などが挙げられます。
大腸炎の原因としてよく知られている植物には、ドングリやオークの若葉、キョウチクトウ、キンポウゲ、ベラドンナ、シャクナゲやツツジ、ヨウシュヤマゴボウ、とうごま (唐胡麻)などがあります。
症状
●発熱
●速い呼吸
●疝痛
●呼吸数の増加
●心拍数の増加
●嗜眠
●重度の下痢
●極度の脱水
●ショック
●突然死
診断
●病歴
●臨床兆候
●身体診察
●手術
治療
※重度の脱水の治療には大量の輸液が必要です。
※高用量のコルチコステロイド
※電解質(塩分)の補給
予防
※牧草地に有毒植物がないことを確認する
※アルファルファヘイを購入する際には、購入先に注意しましょう。
※獣医師の勧告に従って、馬を定期的に駆虫してください。
予後
ほとんどの場合致命的。

