砂の疝痛は、緩い砂質の土壌の地域に住む馬によく見られる問題です。
砂疝【させん】は、馬の消化管に砂が溜まることで起こります。馬は、地面に落ちている干し草を食べたり、牧草地で草を食べたり、浅い泥の水たまりで水を飲んだりすることで砂を摂取します。
時には、理由は不明ですが、わざと砂を食べる馬もいます。
馬は砂地のパドックで放牧されると、植物の根などに付着している砂を誤って摂取してしまうことがあります。これが繰り返されると、消化管が詰まって疝痛を起こすことがあります。
問題を起こすのに必要な砂の正確な量は、それぞれの馬で異なるためわかっていません。わずか8kgの砂が蓄積されただけで、砂が詰まって疝痛の手術が必要になった馬もいました。
臨床兆候
砂の疝痛の初期段階では、馬の排泄物は正常で、排泄物には砂が混じっている痕跡がある場合もあれば、ない場合もあります。
病状が進行し、閉塞が悪化すると、馬の糞の量が減少したり、全く出なくなることがあります。疝痛の兆候が現れる2、3日前に下痢が起こることもあります。
症状
●糞便中の大量の砂
●中等度から重度の腹痛の徴候
●下痢
●体重減少
●腹部膨満
診断
●病歴
●臨床兆候
●身体診察
●腹部X線撮影
●腹部超音波検査
●糞便砂沈降試験
治療
※医療管理
※疝痛手術
予防
※干し草は地面に置かず、干し草ネットや干し草ラック、ラバーマットの上に置いてください。
※給餌にはつり下げ式のフィーダかバケツを使う。
※良質な牧草を与える。
※砂地や砂質のパドックへの立ち入り制限
※高バルク飼料の給与
※サイリウム(オオバコ)を毎日補給。
※定期的に糞便の砂検査を行う。
※ミネラルオイル・植物油を与える。

