唇乳頭糸状虫(セタリア・ラビアトパピローサ:Setaria labiatopapillosa):指状糸状虫と形態的に近似しているため、その同物異名だとする説がありましたが、口部歯状突起の形態(腹面よりみると本種のものは大きく、頂の切れ込みが深く、側面よりみると中央の側口唇部が大きく円形)と雌の尾端の構造の違い(尾端球はなく、多数の棘状物がある)によって独立種であることが認められました。
ミクロフィラリアは体長140~230㎛、ウシの腹腔に寄生し、ヨーロッパ(タール砂漠以西の旧大陸)、アフリカ、南北アメリカ、オーストラリアに分布し、近年、輸入牛の増加につれて、本邦の一部(栃木県・群馬県)にもみられます。
唇乳頭糸状虫 ~ ウシの腹腔に寄生
線虫類
