マイコトキシン症とは、マイコトキシンに汚染された飼料、干し草、サプリメント、副産物またはある種の牧草の摂取に起因する様々な症状を指します。
マイコトキシンは糸状菌によって産生される毒性のある二次代謝産物です。全てのマイコトキシンが毒性を示すわけではありませんが、馬に悪影響を及ぼす主なマイコトキシンにはアフラトキシンB1 (AFB1) 、フモニシンB1、デオキシニバレノール (DON) 、ゼアラレノン (ZEA) およびオクラトキシンA (OTA) などがあります。
フサリウム(Fusarium)、アスペルギルス(Aspergillus)、ぺニシリウム(Penicillium)は、これらの毒素を産生する最も一般的なカビであり、飼料の(不適切な)保管中(輸送中、飼料店での保管中、厩舎の飼料室での保管中)にカビが繁殖し、飼料用の穀物を汚染します。
加熱処理やエンシレージ《牧草・青刈り作物などの多汁質の飼料をサイロなどに詰め込んで乳酸発酵させて貯蔵すること》では、マイコトキシンを破壊することはできません。
寒冷で湿った気候はフザリウム毒素の増殖を促進し、高温で湿った気候はアフラトキシンの生成を促進します。米国では、フザリウム毒素は北東部と中西部でより多くみられ、アスペルギルスが産生するアフラトキシンは南部でより多くみられます。
マイコトキシンは、短期間に大量に摂取すると急性中毒を起こし、長期間にわたって少量を摂取すると慢性中毒を起こします。
マイコトキシン症の重症度は、摂取量、曝露期間、摂取した特定のマイコトキシンの種類、健康状態および馬の年齢などによって異なります。
飼料のマイコトキシン検査
マイコトキシンは目に見えず、無臭で、匂いや味では検出できません。マイコトキシンの存在を確認する唯一の方法は、飼料中のマイコトキシンに特化した検査を行っている診断機関に、対象となる飼料のサンプルを郵送することです。
マイコトキシン検査には基本的に、迅速検査と確認検査または定量検査の2つのタイプがあります。確認検査を実施している多くの検査室では、最初に迅速検査を実施して検体が陽性かどうかを判定し、さらなる定量検査が必要となることがあります。
マイコトキシン検査の費用は、どちらの種類の検査でも異なります。簡易検査では1検体あたり10~50ドル、確認検査では使用する方法やパネルに含まれるマイコトキシンの数に応じて、通常1検体あたり75~150ドルとなっています。
一部の検査機関の確認試験では、提出物を受け取ってから報告書が作成されるまで、最大で10日間を要する場合があります。
症状
●飼料摂取量の減少/摂食拒否
●抑うつ
●失明
●運動失調
●麻痺
●壁に頭をつけてじっとしている行動
●興奮性亢進
●大量発汗
●痙攣
診断
●病歴
●臨床兆候
●身体診察
●飼料の臨床検査
治療
※支持療法
※汚染された疑いのある飼料源の除去
予防
※常に密閉された気密性容器に飼料を適切に保管する
※馬に与える前に、必ず飼料の各袋にカビや虫が混入していないか、見た目が腐っていないかを確認してください。怪しいと思ったら、自分の直感を信じて、セカンドオピニオン(第2の意見)を受けてください。

