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豚腎虫症(症状・予防) ~ 重度感染では削痩、跛行、後軀強拘、後軀脱力から起立不能となり、急性腎炎の症状が著しい

豚腎虫 線虫類

 
 
豚腎虫は幼虫期が長いので肥育豚には発生が少なく、長期間飼育される種豚に発生が多い。軽度感染では一般に症状は明瞭ではなく、多くは栄養障害をきたし、受胎率が低く、または後軀脱力のために交尾不能がみられます。
 
 
重度感染では削痩、跛行、後軀強拘、後軀脱力から起立不能となり、急性腎炎の症状が著しくなります。また尿には常に蛋白が含まれる。
 
 
幼豚は削痩、貧血、発育障害をきたし、激しい症例では死亡します。特に目につく症状は、幼豚の肝臓に、幼虫の寄生が著しい場合の発育障害と、経産豚の分娩、ならびに哺乳中の母豚の急激な衰弱です。
 
 
ときに迷入による異所寄生から、脊髄障害をきたして後軀麻痺を生ずることもあります。
 
 
皮膚感染の場合は、幼虫の侵入した局所に小結節をつくり、浮腫、びらん、局所リンパ節の腫脹がみられ、感染後20日頃に症状が極に達します。
 
 
病変はおもに腹部皮膚にみられます。
 
 

豚腎虫症の予防

 
 
虫卵、幼虫とも日光に弱いので、豚舎の床をコンクリートにして排水をよくし、敷料を堆積せず、日当たりを良くして乾燥をはかる。また、虫卵、幼虫は低温に弱い(発育には13℃以上を要し、4℃で死滅)ので、冬季には自然感染が行われない。
 
 
この時期(本州中部では12月より3月)に分娩、育成を行うように種付時期を考慮します。
 
 
寄生成豚は感染源となりますから、定期的に年2回位は検診し、保虫豚を排除します。また、幼豚は成豚から隔離して飼育します。
 
 
感染幼虫は土壌や糞便中で約100日間生存しますが、3%クレゾール、10%硫酸銅あるいは5%kerolを1l/2㎡として散布すれば死滅するので、床への散布を週に1回行えばかなり効果があります。
 
 
また、ミミズが感染を媒介し、その体内で長期間生存するので、豚舎内・外のミミズ駆除を実施する必要もあります。

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