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低周波電気療法(low frequency electrotherapy) ~ 超短波療法(ultrashort wave therapy) ~ マイクロ波療法(microwave therapy)

低周波電気療法 化学療法および理学療法

 
 

低周波電気療法

 
 
周波数の低い平流電気を生体に通電して、傷害された運動神経やその支配下にある筋を刺激して興奮をおこさせ、それによって機能の回復をはかる治療法で、薬物療法や他の理学療法とならんで重要な治療手段です。
 
 
この目的には、一般に周波数3~250/秒の断続平流が用いられます。断続平流を発生させる装置は、低周波電気治療器とよばれます。
 
 
断続平流法の適応症は、神経炎あるいは外傷による神経障害のため、末梢運動神経が麻痺して弛緩性麻痺に陥った時(橈骨神経麻痺、尺骨神経麻痺、顔面神経麻痺など)、椎間板ヘルニア、筋の廃用萎縮、進行性筋ジストロフィー症、小児麻痺(急性脊髄前角炎)などです。
 
 
一方、持続平流には著明な鎮痛および血管拡張作用があります。したがって、これは脳脊髄の障害に起因する痙性麻痺(筋緊張および腱反射の亢進、足の間代性痙攣の出現、病的反射の出現をみる)、各種の神経痛(三叉神経痛、腕神経痛、坐骨神経痛など)、運動筋痙攣、慢性血行障害(静脈瘤など)、関節疾患(変形性関節症、慢性関節炎の回復期)、筋肉痛などの治療に応用される。
 
 
また脳卒中、脊髄傷害、脊髄麻痺などに対しては頭部通電、脊髄通電も行われます。低周波電気治療器には、持続平流を発生し得ないものが多いが、持続平流が必要な場合に周波数の高い断続平流通電(500~1000サイクル)を応用すると、持続平流通電に近似した効果が得られる。
 
 
いずれも病気の急性期に実施すると、予後を悪くする恐れがあるので、回復期にはいってから(弛緩性および痙性麻痺では、発病後2週間以上たってから)治療を開始し、はじめはゆるやかに、後には次第に強力に行って、治癒の促進をはかる。
 
 
なお、低周波電気治療器を用いてイオン導入Iontophoreseが行われる。
 
 

超短波療法

 
 
高周波電気療法のうち、周波数5,000万サイクル、波長6m前後の高周波電流を応用する超短波療法は、電流を直接生体に通じるのではなく、高周波回路のなかに蓄電器に相当する電極をおき、そこに生じる電界のなかに生体を入れるもので、高周波電界療法ともいわれます。
 
 
本法は特に体内深部組織の加熱効果がすぐれ、熱の深達性および均一性は、他のいかなる理学療法よりもまさっている。これによって、血管拡張、血行促進、血中および組織中のO₂およびCO₂の張力増大、代謝の亢進、食菌作用の増強などが招来される。
 
 
また中等度の温熱は、運動神経および知覚神経に対して鎮静的にはたらく。超短波療法は、関節、筋、神経などの疾患に対して、単独であるいは他の治療法と合併して用いられます。
 
 
その他、平滑筋の痙攣による消化器の異常(噴門・幽門・胆嚢・小腸の痙攣、痙攣性便秘症)、腎疾患(亜急性または慢性糸球体腎炎、ネフローゼ、その他重度の乏尿)、呼吸器疾患(痙攣性気管支炎、気管支喘息)、慢性の性器疾患もまた本治療法の適応です。
 
 

マイクロ波療法(極超短波療法、電磁波照射療法)

 
 
波長1m以下~1mm以上の電磁波(マイクロ波)のうち、医療に用いられるのは波長12.5cmのものが多い。波長の点では超短波と赤外線の中間にあるが、指向性をもった照射用アンテナから照射されること、屈折・反射・焦点結成・偏りなど、光と同様の性質を有し、その生理作用も温熱効果が主であって、赤外線に近似している。
 
 
マイクロ波の深達力は一般に赤外線よりは大きく、人体では体表から3~4cmで大部分が吸収されて、そのエネルギーが熱に変り、局所に充血をおこして新陳代謝を促進します。
 
 
慢性の関節炎、腱鞘炎、粘液嚢炎、筋肉痛、静脈周囲炎は本法の適応症です。
 
 
予防接種による局所の腫脹に対しても治療効果があります。

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