PR

骨の先天性異常 ~ 脊椎短小(short spine)・脊椎彎曲症(kyphoscoliosis)・肋骨欠如(absence of a rib)

脊椎短小 骨の疾患

 
 

脊椎短小

 
 
日本犬に多いといわれますが、他の犬種にも見られます。
 
 
頭および四肢はほぼ正常にもかかわらず、先天的に脊椎全体が著しく短縮し、短頸や短尾をともなうものが多い。
 
 
この種の症例では、脊椎の不正適合および側彎、腹彎あるいは背彎を呈し、また椎骨の発育不全や欠損および肋骨の発育不全、部分癒着や異常疎開など、また肋骨の側彎や胸骨片の欠損などを伴います。
 
 
これらは、いわゆる体軸骨格の奇形で、視診や触診、X線検査で容易に診断できますが、難治のものが多い。
 
 

脊椎彎曲症

 
 
犬にときどき発見される。
 
 
頸椎や胸椎が彎曲し、肋骨の奇形を見るものもあります。
 
 
軽症のものは、生後、元気・食欲は良好で、脊椎彎曲や変形は、ほとんど気がつかないが、3~6ヶ月頃になって、この脊椎彎曲にともなう神経症状の現れてくるものが多い。
 
 
外観的に頸部や胸部が下方または側方へ彎曲し、日常生活に活発さがなくなる。
 
 
ときどき、悲鳴をあげて走り回り、また後肢で頭頸部を掻くときに激痛を訴え、頸部は次第に彎曲の度を増してきます。
 
 
重症のものでは、歩行が不確実で、さかんによろめき、前方へ転倒するようになり、ついには起立不能、採食困難な状態となり、痙性麻痺に陥り予後不良となります。
 
 

肋骨欠如

 
 
肋骨欠如は、各家畜において、先天的奇形としてまれに発見され、脊椎や胸骨の奇形を併発するものが少なくありません。
 
 
一般に最後肋骨の部分的形成不全の例が多いですが、特に臨床所見には、異常を認めないものです。
 
 
胸椎横突起が欠如しているものでは、同側の肋骨欠如がみられ、このような場合は、該部に肺臓の皮下脱出すなわち肺ヘルニアをみることがあります。
 
 
また小動物では、肋骨欠如に脊椎彎曲症を併発するものがあり、いずれも難治です。

タイトルとURLをコピーしました