本病には白帯が部分的に裂離している場合(白帯裂<白線裂>white zone separation)と白帯の深部に膿瘍が形成される場合(白帯膿瘍white zone abscessation、蟻洞seedy toe、gravel、蹄壁膿瘍wall abscessation)が含まれます。
主として反軸側の白帯の角質が破損しあるいは崩壊して白帯の幅が広くなり、そこにはしばしば汚物が詰まります。
無痛で、削蹄して初めて発見されることもあります。
崩壊が蹄壁の内側を伝わって近位方向に拡がり、また蹄壁真皮が壊死と陥って深い所に膿瘍(蟻洞、蹄壁膿瘍)を形成して跛行を呈することがあります。
さらに病変が上行し蹄冠部に達して排膿し、瘻管を残すこともあります。
しかし一方では病変が蹄の内部に向かい、蹄関節炎を起こすことがあります。これらの病変は舎飼の牛にも放牧の牛にも発生します。
地域によっては多発することがあります。
処置としては、まず削蹄して白帯の変化を確認し、白帯内の汚物を除去して病変部の範囲を確かめます。
打診などによって蹄壁膿瘍が確認された場合には、その表面の蹄壁を削って排膿させます。また蹄壁の角質と真皮との結合が弛んでいない健全なところまで角質を徹底的に削除します。
局所に広域抗生物質を噴霧し、木タール軟膏をつけて固く包帯します。
定期的な削蹄の励行を心掛けます。
牛蹄の疾患 ~ 白帯病 white zone disease(白線病 white line disease)
蹄および爪の疾患
